今はどうなったか? ... (1) うちの会社のメインフレームのこと

2009年5月に、会社のメインフレームの話を書いています。
2000年ぐらいからメインフレームを廃止し、PCサーバーやパソコンを使って、死語となっているダウンサイジングを目指していました。何年経っても先が見えないので、愚痴を書いていました。

うちの会社のメインフレームのこと
http://d.hatena.ne.jp/giass/20090507/1241706757

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今は、見事にメインフレームが廃止され、設置されていた場所には大きなスペースができ、物置になっています。
メインフレームを廃止したのは「2014年末」。関連会社の大規模なシステム切り替えをやりつつ、自社のメインフレームのシステム切り替え(廃止作業)をやっていました。(超大変)

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ハード面は、ほとんどのサーバーが仮想環境(VM)で構築され、プライベートクラウド環境にあります。自社ビルにサーバーはありません。ハード面の仮想環境の整備は2005年ぐらいから徐々に構築していたような感じです。
ソフト面は、神ソフト(高速 DTL ツール)のおかげで、メインフレームのシステムをすべてサーバー環境へ作り変え、ほとんどの処理を自動スケジューリングし、ほぼ毎日無人で動いています。システムエラー率は激減しました。システムエラーが発生しても、自作のお知らせツールがピコピコ知らせてくれます。

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何とか、メインフレームを廃止しましたが、現状のプライベートクラウド環境への投資はかなりのものだと思います。その分、メインフレーム並の信頼度があるかもしれません。
約15年かけてメインフレームを廃止しましたが、その時代に関わった上司は何の役にもたってないです。文句を言うだけでした。ま、それが管理職の仕事ですが...。

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文章がまとまっていませんが、まとめ...
・「廃止」宣言から15年後にメインフレームが無くなった。
・今から3年前に廃止していました。
・上司はメインフレームの廃止の実労働にいっさい関わっていない。
・自分は、2つ会社(自社と関連会社)のシステム切り替えをやって大変だった。(関連会社の作業で宿泊先のホテルの風呂で「マジ無理」と思ってやっていた)
・インフラ環境はメインフレームと同じぐらいの費用がかかっていると思われる。
・神ソフトが神すぎた。(これがとっても大きい)

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※一応、ブログにメインフレームのことを書いたので、決着したことを書きたかっただけです。

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2017/10/15 追記
ちょうどメインフレームの似たような話があったので追記しました。

システム刷新に失敗した京都市、ITベンダーと契約解除で訴訟の可能性も
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/101101158/?rt=nocnt

京都市が今回失敗したような、自治体のシステム更新について
https://anond.hatelabo.jp/20171012165214

はてな増田の内容がいい感じであっていると思います。


うちの会社は、使っているメインフレームの i社に最初にコンサルしました。社内のシステム連中は意味ないと言いましたが、上が強引にコンサルを実施した。コンサル期間中の1年は、資料整理やまとめとかあって、1年を無駄しました。アウトプット(方向性とか、将来のシステム図とか)を作ってくれましたが、まったく理想だけで意味なしでした。今ですらその絵になっていないし...。
その後は、実務に近いシステム連中がちょこちょこオープン化(基盤づくり)を勧めたのと、得意先による大規模システム変更にあわせてメインフレームはずしをした結果が大きかったかもしれない。最後は神ソフトを使って毎日のようにメインフレームはずしをしてました。(よくわからないものはそのまま闇に葬りました、でも問題なく会社が動いていますよ...ははは)
一般企業でないところは、システムを変える気がほとんど無いので、どのベンダーが受けてもダメっぽい雰囲気ですが...。


はては増田の最後に書いてあるけど、すぐ統合システムパッケージを薦めてくる。ほんとに薦めてくる。

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あと、ついでに、グループの会社で大昔で言う「オフコン」を使っていて、今はこれを廃止しようとしているが、誰も気が無い。というより、もうやれる人がいない。自分も触ったこと無いし、自分の会社も全然関係無いが、なぜか面倒を見ないといけないという変な状況で、数年後にやめられるか? 無理だろう...。